高円寺駅(こうえんじえき)は、東京都杉並区高円寺南四丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
運転系統としては、急行線を走る中央線快速電車、及び緩行線を走る中央・総武線各駅停車の2系統が停車する。但し中央線快速電車は平日ダイヤ時のみ停車する(「中央線快速#快速停車駅について」も参照)。また、中野駅から乗入れる地下鉄東西線も停車する。駅番号は中央線快速電車がJC 07、中央・総武線各駅停車がJB 06。
特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。
歴史
- 1922年(大正11年)7月15日:鉄道省の駅として開設。旅客駅。
- 1945年(昭和20年)5月25日:東京大空襲による被害で駅舎焼失。その後応急復旧する。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
- 1952年(昭和27年):応急復旧した駅舎を全面改築する。
- 1962年(昭和37年)4月16日:荷物扱い廃止。
- 1964年(昭和39年)9月22日:複線のみ高架化する。
- 1966年(昭和41年)
- 4月3日:高架複々線化工事が完了する。
- 4月28日:中央・総武線(各駅停車)が中野から荻窪まで延長するとともに、営団東西線との乗入開始。
- 1975年(昭和50年)9月29日:快速線ホームにエスカレーターを設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 1992年(平成4年)1月21日:自動改札機設置、使用開始。
- 1994年(平成6年)12月3日:従来の日曜祝休日に加え、土曜も快速通過となる。
- 1995年(平成7年)6月20日頃:緩行線ホームにエスカレーターを設置(これ以前に快速線ホームにはエスカレーターが設置済み)。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2004年(平成16年)8月1日:緩行線ホームで阿波踊りの囃子をアレンジした発車メロディの使用を開始(8月中のみ)。
- 2016年(平成28年)8月1日:緩行線ホームの阿波踊りの発車メロディの使用を通年化。
- 2022年(令和4年)3月18日:みどりの窓口の営業を終了。
駅構造
急行線・緩行線それぞれに島式ホーム1面2線、計2面4線を有する高架駅である。直営駅で指定席券売機が設置されている。地平部に1ヶ所改札口を備えており、改札口は駅の北側・南側両方と行き来出来る通路に面している。また、お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝はインターホンによる案内となる。
ホームと改札階(1階)との間にはエレベーターとエスカレーターが設置されている。多機能トイレを併設したトイレは改札内にあり、その入口には阿波踊りのシルエットが描かれている。
ホーム下の改札外には、Dila高円寺を中心とする飲食・物販店等が設置されている。駅北口はホテルメッツ高円寺などが入るビルと一体化している。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 2面ある島式ホームは、快速と各駅停車がそれぞれ1面ずつ使用している(線路別複々線)。
- 土曜・休日は中央線(快速)の全列車が通過するため、3・4番線ホームは閉鎖される。
- 2020年3月14日のダイヤ改正以降、早朝・深夜に設定されていた東京駅発着各停が消滅した。
- 中央線快速は、2020年代前半(2021年度以降の向こう5年以内)をめどに快速電車に2階建てグリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。そのため今後12両編成の列車が停車できるようにホームを延長する工事などが実施され、2024年10月12日までに12両編成対応のホームの延伸を完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始されたが、この時は土曜・休日ダイヤで運転され全列車が当駅を通過したことから、実際に当駅へ12両編成の列車が停車したのは平日ダイヤの10月15日からである。
発車メロディ
駅周辺で毎年8月に「東京高円寺阿波おどり」が開催されていることにちなみ、1・2番線では2004年から阿波踊りの囃子をアレンジした発車メロディを使用している。当初は8月中限定であったが、2016年8月1日からはアレンジを変更の上、通年で使用されている。2016年から使用されているバージョンはジーアングル制作で、編曲は松本健が手掛けた。
3・4番線では日本電音制作の汎用メロディを使用している。
利用状況
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は46,069人である。JR東日本管内の駅では新大久保駅に次いで第96位。
1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
駅周辺
住宅街が広がっており、駅周囲には多くの大規模商店街がある。北口には高円寺純情商店街、南口には高円寺パル商店街、高円寺ルック商店街などがある。下北沢ほどではないが個性的な古着屋が集積している。小さなライブハウスも多く、特に休日になると多くの若者で賑わう。
この他高円寺駅から中野、阿佐ケ谷駅方向の中央線高架下スペースには、多数の各種店舗や倉庫等が入居している。阿佐ケ谷駅との間の高架下では2020年4月1日、「alːku(アルーク)阿佐ヶ谷」が開業した。
バス路線
運行会社は、高43・60・63・70と赤31-1は関東バス単独、赤31は関東バス及び国際興業バスの共同運行、高45は関東バス及び京王バスの共同運行、中86は京王バス単独、赤31-2は国際興業バス単独である。
駅前を発着する以下の路線の他、駅東側の環七通り上に都営バスの「高円寺駅入口」停留所があり(外回り方向は関東バス「高円寺中学」・国際興業バス「高円寺中学校」と共用)、王78(新宿駅西口行・杉並車庫前行 / 王子駅前行・大和町行)が経由している。
北口ののりばに関しては関東バス公式サイト「関東バスナビ」で表示されている番号である。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 中央線(快速)
- ■特別快速「ホリデー快速おくたま」・■通勤特快・■中央特快・■青梅特快・■通勤快速(以上は全列車)・■快速(土曜・休日)
- 通過
- ■快速(平日、下り高尾方面は「各駅停車」扱い)
- 中野駅 (JC 06) - 高円寺駅 (JC 07) - 阿佐ケ谷駅 (JC 08)
- ■特別快速「ホリデー快速おくたま」・■通勤特快・■中央特快・■青梅特快・■通勤快速(以上は全列車)・■快速(土曜・休日)
- 中央・総武線(各駅停車)・ 東西線直通
- 中野駅 (JB 07) - 高円寺駅 (JB 06) - 阿佐ケ谷駅 (JB 05)
脚注
記事本文
報道発表資料
新聞記事
利用状況
- JR東日本の1999年度以降の乗車人員
- 東京都統計年鑑
参考文献
- 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「中央本線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月9日。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 高円寺
外部リンク
- 駅の情報(高円寺駅):JR東日本




