ブリス・ポゼ(Brice Pauset、1965年6月17日 - )は、フランスの作曲家。
経歴
ブリス・ポゼは、ブザンソン生まれ、幼少時から音楽教育を受け、5歳でピアノを、8歳でヴァイオリンを学びはじめた。 1975年から1984年までブザンソン地方音楽院で、ピアノ、ヴァイオリン、チェンバロ、室内楽、教育学、和声、対位法など、本格的に音楽を学んだ。次いで、ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院に移り、作曲と電子音楽を、ミシェル・ズバー (Michel Zbar) の下で学び、ピアノをジェラール・フレミーやクロード・エルフェらに学んだ。同じころに、音楽と並行して、パリ第1大学(ソルボンヌ)やルーヴェン・カトリック大学で哲学を学び、1986年に博士号を得た。1988年に、パリ国立高等音楽・舞踊学校に入学を認められ、作曲と管弦楽法をミシェル・フィリポとジェラール・グリゼーの下で学ぶ。1988年から1991年の間は、シエーナにも赴き、フランコ・ドナトーニにも師事した。1994年には、マルセル・ブルースティン=ブランシェ職業財団の奨学資金を受けた。1994年から1996年まで、IRCAMで研究に従事した。
チェンバロはグスタフ・レオンハルトから個人教授を受けた。さらに、アラン・バンキャール、アンリ・デュティユー、ブライアン・ファーニホウ、ミカエル・ジャレルにも師事した。
2008年にフライブルク音楽大学の教授となり、各地で講義や講演を行なうとともに、ピアニスト、チェンバロ奏者として演奏活動もしている。
2010年から2015年まで、ディジョンのディジョン歌劇場 (Opéra de Dijon) のコンポーザー・イン・レジデンスである。
おもな作品
ポゼは、様々なジャンルの作品を、合わせて80曲以上作曲している。
交響曲
- 交響曲第4番 独奏ピアノとオーケストラのための『地理学者 (Der Geograph)』(2006年)
- 交響曲第5番 大オーケストラのための『ダンサー (Die Tänzerin)』(2008年)
- 交響曲第6番 オーケストラと6人の歌手、エレクトロニクスのための『凍りついた影 (Erstarrte Schatten)』(2009年)
その他
- オーボエとアンサンブルのための8つのカノン
- チェンバロのための3つの前奏曲
- 2002年のアルバム『Préludes』に収録
- コントラ・ソナタ(1999年)
- フランツ・シューベルトのピアノ・ソナタD845(1825年)をモチーフとして、前後に「コントラソナタ」の楽章を配したもの。
- アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)により、2009年にCDが発売されている。
脚注
外部リンク
- PAUSET BRICE (1965) - CDMC(フランス語)
- Brice Pauset - ircam(フランス語)
- Opéra de Dijon - レジデンス先(フランス語)
- BRICE PAUSET - Edition Gravis (Berlin)(ドイツ語)
- Brice Pauset Biographie - Edition Lemoine(フランス語)
- Brice Pauset - Discogs(英語)




