2011年の読売ジャイアンツ(2011ねんのよみうりジャイアンツ)では、2011年の読売ジャイアンツの動向についてまとめる。

このシーズンの読売ジャイアンツは2回目の原辰徳監督体制の6年目(通算8年目)のシーズンである。

概要

この年の3月11日に東日本大震災が発生し、日程を遅らせて開幕した。巨人は、このシーズンから導入された低反発の統一球に長距離打者を揃えた打線が対応できず、シーズン序盤は低迷した。特に当時の首位ヤクルトに敵地で1勝9敗2分と大きく負け越した。しかし後半戦に入ると、巨人の打線が復調し、チーム状態が回復したのに対して、首位ヤクルトが失速したため、9月以降は中日・ヤクルトとの三つ巴の戦いとなった。最終的に、9月以降に貯金15を重ねた中日が逆転で優勝し、巨人はシーズンを3位で終えた。クライマックスシリーズの第1ステージでヤクルトに敗れ、日本シリーズに出場できなかった。そしてオフには当時GMだった清武英利が上層部に反旗を翻し清武の乱が発生し騒動となりその清武は球団GMの身を追われた。

チーム成績

レギュラーシーズン


日本生命 セ・パ交流戦2011

クライマックスシリーズ

個人成績

打撃成績

  • 色付きは規定打席(452打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高

できごと

  • 1月5日 - 球団代表特別補佐を同月1日付で退任した長嶋一茂が、新設される野球振興アドバイザーに就任した旨を発表
  • 1月17日 - 今年のスローガンを「結束」にすることを発表。また背番号の変更も発表され、土本恭平が19から46、辻内崇伸が39から98、レビ・ロメロが41から39、小野淳平が32から60へ、橋本到が94から65へそれぞれ変更。また亀井善行と田中大二郎の登録が外野手から内野手に変更した事も発表
  • 2月17日 - 編成調査室課長の上田和明の育成コーチ就任が決定。一軍内野守備走塁コーチを務めた2005年以来6年ぶりの現場復帰となる
  • 4月2日 - ブライアン・バニスターが制限選手として公示、東日本大震災の影響で一時帰国しているが来日の目途がたっていないため
  • 4月12日 - 1952年のフランチャイズ制導入以降初の地方球場での開幕戦開催となった山口県宇部市のユーピーアールスタジアムでの対ヤクルト戦に9対2で勝利
  • 4月26日 - 巨人に入団し、東日本大震災などの影響でアメリカに帰国し、再来日の目途がたたずに制限選手となっていたブライアン・バニスターが任意引退選手として公示
  • 5月1日 - アレックス・ラミレスが対横浜戦(横浜)で球団新記録の416試合連続4番で出場
  • 5月5日 - 小笠原道大が対阪神戦(東京ドーム)の8回裏に小林宏から中前安打を放ち、史上38人目となる通算2000本安打を達成。出場1736試合目での達成は史上4位のスピード記録
  • 5月9日 - 日本ハムは髙橋信二の巨人への金銭トレードを発表
  • 5月9日 - 星孝典の西武への金銭トレードが発表
  • 5月23日 - 育成選手の福元淳史と山本和作の支配下登録を発表
  • 6月7日 - 球団オーナーの滝鼻卓雄の退任と、球団社長の桃井恒和がオーナー兼任を読売新聞グループ本社の株主総会で承認し、同日発令
  • 6月12日 - アレックス・ラミレスが対オリックス戦(京セラドーム)で2回無死に金子千尋から今季10号本塁打で、日本プロ野球の外国人選手ではタイ記録の11年連続2桁本塁打
  • 6月29日 - ロッテのサブローと工藤隆人プラス金銭による交換トレードが成立
  • 7月1日 - 新外国人選手のジョシュ・フィールズとの契約を発表。背番号25
  • 7月10日 - 高橋由伸が対広島戦(東京ドーム)で日本プロ野球通算1500安打、史上108人目
  • 7月14日 - アレックス・ラミレスが対阪神戦(甲子園)で負傷のため先発を外れ、史上2位としていた4番での連続先発出場記録は469試合でストップ。翌15日の同カードに欠場し、史上8位としていた連続試合出場記録が985試合でストップ
  • 8月14日 - 久保裕也が対広島戦(東京ドーム)で1イニングを投げ三者凡退に抑えて、7月5日の対ヤクルト戦からの19試合連続無失点で球団記録を更新
  • 8月19日 - 対ヤクルト戦(東京ドーム)に3対2で勝利し、8回2死から登板の久保裕也が今季10セーブで史上2球団目の球団通算1000セーブ。久保は1失点で、球団記録の連続無失点が20でストップ
  • 8月20日 - 対ヤクルト戦(東京ドーム)に7対2で勝利し、原辰徳が日本プロ野球史上21人目の監督通算600勝
  • 8月24日 - アレックス・ラミレスが対阪神戦(東京ドーム)の4回裏に能見篤史からソロ本塁打を放ち、日本プロ野球史上26人目の通算350本塁打
  • 9月6日 - ラスティ・ライアルに対し、3日の対ヤクルト戦(神宮)で試合終了前にベンチを離れたとして、罰金を科したことを明らかにした。ライアルによれば負傷した足の治療のためとされる
  • 9月9日 - 巨人と東京ドームはこの日から、日本政府から出されていた電力使用制限令の解除に伴い、これまで減灯していた東京ドームでのグラウンド照明を前年並みに戻した
  • 9月29日 - 阿部慎之助が対横浜戦(横浜)で捕手による連続守備機会無失策を1709として、セ・リーグ記録を更新
  • 10月1日 - ラスティ・ライアルとの契約の解除を発表
  • 10月9日 - 黄志龍と川口寛人に戦力外通告したことを発表
  • 10月22日 - 育成選手の木村正太、神田直輝、杉山晃紀、福泉敬大、谷内田敦士、李昱鴻、アダム・ブライトに戦力外通告したことを発表
  • 10月22日 - 最終戦となった対横浜戦(東京ドーム)で1対2で迎えた9回裏無死満塁から、代打の長野久義が日本プロ野球史上8人目の代打逆転サヨナラ満塁本塁打で5対2で勝利、最終戦での達成は史上初。またこの本塁打はセ・リーグ史上1000本目の満塁本塁打となった。
  • 11月1日 - 育成選手の尾藤竜一、籾山幸徳、土井健大に戦力外通告したことを発表。またバッテリーコーチに秦真司、新設の一軍戦略コーチに橋上秀樹がそれぞれ就任と、打撃コーチの吉村禎章、投手コーチの香田勲男、二軍投手コーチの小谷正勝の退団を発表
  • 11月2日 - 二軍投手コーチに今季限りで現役引退した前広島の豊田清の就任を発表
  • 11月4日 - 二軍守備走塁コーチの森脇浩司の退団を発表
  • 11月11日 - 球団代表の清武英利が、「読売巨人軍のコンプライアンス上の重大な件」として文部科学省記者クラブで会見を行い、同球団のコーチ人事について巨人軍会長の渡邊恒雄が介入し、対立してると批判(清武の乱)
  • 11月12日 - 巨人軍会長の渡邊恒雄が前日の球団代表の清武英利の記者会見での自身への批判に対し、名誉毀損であると反論の談話を発表
  • 11月16日 - マイケル中村、中里篤史、上野貴久、紺田敏正に戦力外通告したことを発表
  • 11月18日 - 球団代表の清武英利を、球団の名誉、信用を傷つけたとして、すべての職の解任を発表。清武の後任の球団代表には副代表の原沢敦、また球団オーナーに読売新聞東京本社社長の白石興二郎の就任が発表
  • 11月21日 - 脇谷亮太、土本恭平、古川祐樹、斎藤圭祐、円谷英俊、山本和作を自由契約としたことを発表。脇谷以外の5人は同月25日に育成選手で再契約、脇谷は12月1日に育成選手で再契約
  • 12月2日 - 新外国人選手のスコット・マシソンの獲得を発表
  • 12月5日 - 読売新聞グループと巨人は前巨人球団代表の清武英利に対し、総額1億円の損害賠償を求め東京地方裁判所に提訴
  • 12月6日 - 前西武の石井義人と前楽天の中谷仁の獲得と、前中日の小林高也を育成選手で獲得を発表
  • 12月8日 - DeNAからFAの村田修一が巨人への移籍を表明
  • 12月16日 - 前ソフトバンクのD.J.ホールトンの獲得を発表
  • 12月23日 - ソフトバンクからFAの杉内俊哉が巨人への入団を発表

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前レギュラーシーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。なお、退団の去就はスポーツ関係又は芸能関係の職業に転身した場合のみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身もしくは去就不明を示す。なお、新外国人のバニスターは、東日本大震災直後に無断帰国し、開幕前に制限選手となり、開幕後に任意引退選手として公示され、そのまま引退した。

シーズン開幕後

本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。

選手・スタッフ

ドラフト

出典


【過去行きました】1976年読売ジャイアンツ19 YouTube

【過去行きました】1974年読売ジャイアンツ19+α YouTube

2002年 読売ジャイアンツ 19+α YouTube

[MIDI] 1985年 読売ジャイアンツ 19 YouTube

【巨人の由来】読売ジャイアンツはなぜ「巨人」? 野球観戦の教科書